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昭和十八年四月二十八日 第六高速艦隊再編完了 【マドラス發二十七日】ベンガル灣にて哨戒演習中の第六高速艦隊に、『近江』及び『攝津』が合流した。同艦隊はただちにラングーン港で補給を受け、コロンボ制壓作戰に參加する模樣。
昭和十八年四月二十九日 コロンボ猛爆 【大本營陸軍部發表(午前七時)】わが軍は本二十八日未明、マドラス基地より英コロンボ基地への空爆を開始せり。續き海上より海軍第六艦隊が猛爆の豫定。 昭和十八年四月三十日 コロンボ占領! アジアより歐米列強を驅逐 【大本營陸海軍部發表(午後二時)】わが軍は本二十九日正午、コロンボを陷落せり。 【マドラス發】帝國陸軍マドラス航空隊及び帝國海軍第六艦隊は、二十九日十二時、英軍コロンボ基地を占領した。コロンボ制壓作戰は『そ號作戰』と呼ばれていた印度大陸制壓作戰の最終局面として、第六高速艦隊の編成完了を以って、先二十七日に發令されていたもの。まず二十八日五時にマドラスより陸海軍混成航空隊計七百九十八機が、同地を猛爆。砲臺四十、守備隊八十九を葬る第一次空爆に續き、二十九日未明、第六高速艦隊航空隊が第二次空爆を敢行。續き同十二時に揚陸作戰を展開し、見事同基地の性鬱に成功したもの。これにより印度は帝國により平定され、アジア大陸は歐米列強から完全に解放された。今次大戰、愈愈米國との決戰を殘すのみである。なお、同十八時、帝國旗飜るコロンボ港に、獨逸第三帝國第一艦隊及び第二艦隊が來港した。わが國の對米決戰の支援が目的。 [ハワイ情報部酒粕大尉發二十九日・祕匿電・軍令部以外ノ閲覽ヲ禁ズ] 『ソ號作戰』ノ無事完了ヲ祝ス。第六艦隊ハ續キ南太平洋制壓作戰『フ號作戰』ノタメ、らばうるニ囘航サレタシ。マタ、獨逸第一艦隊ハだっちはーばー制壓ノ補完戰力トシテ運用スル價値アリ。空母艦載機ヲ全機戰鬪機ニ機種轉換シタ後、直チニはわい港ニ囘航サレタシ。 [駐ハワイ情報部酒粕大尉發二十九日・私信・準祕匿電扱・情報部檢閲濟] 遂にアジア解放に成功したな。おめでとう。これで當分のんびりできるのではないか。こちらは相變わらずのもぐら叩きでやや飽いていたところだ。そちらの作戰が終わったので、いよいよこちらも最後の仕上げに取り掛かれる。ただ、ソ連の動きがやや氣にかかる。國境警備はくれぐれも萬全にな。なお、新米航空兵の訓練を、そちらの基地でも行ってもらいたい。配備計畫は上を通じて正式にそちらに傳わるはずだ。よろしく頼む。それでは。 昭和十八年五月二日 新型航空機の量産開始 【東京發一日】陸海軍軍令部では空技厰から提案された新型航空機のうち、『流星』『疾風』の量産を決定し、直ちに實戰配備を開始した。『流星』は水平爆撃、急降下爆撃、雷撃のいずれもが可能な萬能艦上攻撃機。これにより九九艦爆、九七艦攻、天山は生産中止となる。また中島飛行機制作の『疾風』は陸軍四式戰鬪機として制式化されたもので、名機の譽れ高い一式戰『隼』の設計思想を引繼ぎ、さらに性能向上を圖ったもの。大東亞決戰機として期待されている。これにより『飛燕』は生産中止となった。この他、空技厰では『彗星』『キ一〇二』も開發したが、軍令部の少機種多量生産の方針からいずれも量産は見送られた。 昭和十八年五月十七日 フィジー占領 【ラバウル發十六日】十六日二十時、わが第六高速艦隊は米領フィジーを海空より猛攻し、これを占領した。 昭和十八年五月二十日 サモア占領。南太平洋方面制壓 【ラバウル發十九日】十九日十三時、わが第六高速艦隊は米領サモアを占領した。これにより米國戰力を南太平洋方面から完全に掃討した。 [ハワイ情報部酒粕大尉發十九日・祕匿電・軍令部以外ノ閲覽ヲ禁ズ] 『フ號作戰』終了ヲ宣ス。第六高速艦隊ハ續キ米だっちはーばー攻略ニ向エリ。ナオ次優先作戰ハろす制壓『ド號作戰』ニ定ムルコト提言ス。 昭和十八年五月三十日 飛龍、彩雲生産開始 【東京發二十九日】陸海軍軍令部では空技厰から提案された新型航空機のうち、『飛龍』『彩雲』の量産を開始した。『飛龍』は高々度性能に優れた電探裝備の爆撃機で、夜間攻撃も可能。爆裝も雷裝も可能なため、陸海の目標に對して自在に對應できるのが特徴。爆撃機は當面『飛龍』のみの生産となる。『彩雲』は『瑞雲』の後繼偵察機。 昭和十八年五月三十一日 ダッチハーバー占領。遂に米國を本土に對鎖 【ハワイ發三十日】三十日十四時、わが第六高速艦隊及び獨逸第一艦隊は、ダッチハーバーの占領に成功した。同基地への攻撃は先二十六日より獨逸第一艦隊により行われていたもの。レーダー元帥の果敢なる指揮による二十九日二十二時までの四日間に十次にわたる砲撃戰の後、第六高速艦隊が揚陸作戰を實施したもの。レーダー元帥はその間、三次にも及ぶ敵空襲を受けるも、これを撃退していた。この作戰の結果、遂に米國は全洋上據點を喪失。本土大陸に完全に對鎖された。 昭和十八年六月五日 陸海軍航空機の再配備完了 【東京發四日】陸海軍軍令部では四日、各基地に展開する航空機の再配備計畫が完了したことを發表した。これは來る米本土決戰に備えて實施されたもので、新たにラバウル、呉、タウンズビルが航空兵の訓練基地に指定された。新たに生産された機はこれらの基地で猛訓練を積み、その後、艦載機は各艦隊に、陸上機は各前線基地に順次配屬される豫定。 昭和十八年六月十四日 ハワイ沖にて米機動部隊を殲滅 【赤城(在ハワイ沖)發十三日】十三日十三時、わが第二航空基幹艦隊航空隊は、ハワイ沖を航行中の米第四機動部隊と交戰。正規空母二(タイコンデロガ、ボブカーク・ヒル)、戰艦一(ミシシッピー)、驅逐艦四、輸送船八を撃沈する大戰果を擧げた。なお南雲忠一第二艦隊司令官はこの戰功により、元帥に昇進した。 昭和十八年六月十五日 ハワイ沖にて米第四機動部隊全滅 【赤城(在ハワイ沖)發十四日】十四日未明、わが第二航空基幹艦隊航空隊は米本土に敗走中の米第四機動部隊を追撃し、戰艦アイダホ、驅逐艦五、輸送船五を撃沈。これにより、米第四機動部隊は全滅した。 [ハワイ情報部酒粕大尉發二十一日・祕匿電・軍令部以外ノ閲覽ヲ禁ズ] 信頼デキル情報ニヨレバ米國ハ『へっじほっぐ』ナル爆雷兵器ノ艦船ヘノ配備ヲ開始セリ。各潛水艦ニ於イテハ一層ノ警戒ヲ要ス。 [ハワイ情報部酒粕大尉發二十七日・祕匿電・軍令部以外ノ閲覽ヲ禁ズ] 『ド號作戰』遂行ノ爲、はわい方面艦隊ノ再編成ヲ提案ス。現在はわい方面艦隊ハ二ツノ航空艦隊ヲ擁スルモ、航空戰力及ビ砲撃戰力ヲ夫々集中サセルコトニヨリ、攻撃能力ノ尚一層ノ増強ガ期待サレル。艦隊再編成案ノ骨子ハ以下ノ通リ。 一、第二第三第四及ビ第七艦隊ヲ再編成ノ對象トス [ハワイ情報部酒粕大尉發七月二日・祕匿電・軍令部以外ノ閲覽ヲ禁ズ] はわい方面艦隊ノ再編成ヲ完了セリ。再編成ナッタ新艦隊ノ概要ハ次ノ通リ
尚第五第六艦隊ハ從前ノママ。新艦隊ノ詳細ハ別表ヲ參照サレタシ。
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