南洋新報
遂行者:drunker
作戦名:提督の決断3(SS)
   シナリオ3ミッドウェイ海戦



昭和十七年八月二十九日
第二次眞珠灣攻撃成功!
ハワイに帝國旗飜り!

【赤城(在眞珠灣)發二十八日】二十八日二十三時、我が連合艦隊は、二日間にわたる激戰の末、遂にハワイ島を占領した。第二次眞珠灣攻撃は、二十七日早朝より、第二砲撃艦隊、第三航空艦隊、第六航空基幹艦隊、第八巡洋艦隊で編成された連合艦隊により開始されたもので、帝國海軍の總力をあげた上陸作戰であった。同作戰の詳細を、空母赤城から當社の酒粕從軍特派員が傳える。

【酒粕特派員・八月二十七日】二十七日七時、第三航空艦隊所屬の空母翔鶴、瑞鶴、春日丸、雲鷹、隼鷹、龍驤から飛び立った計二百四十四機の空の猛兵が、眞珠灣基地に襲い掛かった。敵直掩はP-40ウォーホークおよびP-38ライトニング計五十五機。しかし、猛訓練と幾たびかの實戰を潛り拔けてきた我が零戰精鋭隊は、これと果敢に交戰。見事、爆撃隊を守り拔く。爆撃隊もまた強し。爆彈投下の度に、敵砲臺は沈默していく。またたくまに敵砲臺二十四門を破壞し、守備隊五を屠り、直掩機八機を撃墜して後、凱旋。十七機が未歸還であった。

【酒粕特派員・八月二十八日】激戰、なお續く。二十八日六時、ハワイ航空隊百三十二機が第三航空艦隊に來襲。原忠一少將は、かねてより海軍で考案されていた積極防御戰法を初めて實戰で採用し、敵四十九機を撃墜。これに對し我が軍の損害は直掩零戰十七機足らず。對空攻撃力の高い艦船を停止させ、その上空を直掩機で堅固に護衞し拔き、海空から敵攻撃部隊を要撃する積極防衞戰法の有效性が實證された。同七時、今度は第三航空艦隊航空隊百九十九機が返す刀でハワイを襲い、砲臺二十三門、守備兵二十二、直掩機一を撃滅。戰果に湧く連合艦隊に、ミッドウェイ基地より朗報屆く。同基地航空隊が、ミッドウェイ島攻略に失敗しハワイに歸港中の米第一艦隊を捕捉、空母プリンストン、空母ペローウッド、および驅逐艦三隻を撃沈。本作戰の前途、ますます明るい。續いて同八時、我が第六航空基幹艦隊から航空隊が飛び立つ。ハワイ守備隊十三を散らす。
南北よりの挾撃をめざす帝國連合艦隊は、徐々にハワイ島に近づく。同十二時、安部弘穀少將率いる第八巡洋艦隊がついに眞珠灣に潛入、砲撃を開始。同時刻、またもミッドウェイから入電。敵第一艦隊は壞滅状態にありながらも、同基地を空撃したとのこと。同基地は無論これを一蹴。しかし、敵ながら天晴れではある。一方、旗艦那智をはじめ重巡四を要する第八巡洋艦隊の砲撃力は凄まじい。砲臺十八門を破壞するとともに、守備隊實に三十三を撃破せり。さらに同十五時、原忠一少將率いる第三航空艦隊が砲撃開始。砲臺十六門、守備隊二十三の戰果をあげる。これにより、ハワイ基地の防衞戰力は、もはや砲臺二十二門、守備隊八を殘すのみ。米國の誇るさすがの太平洋要塞も、もはや風前の燈火である。
やがて日が沈む。しかし米眞珠灣基地は戰火に包まれたまま。滿天の星さえ霞ませるほどの火勢が、我が連合艦隊の標的を浮かび上がらせる。しかし、我が軍は市街地はおろか港灣にも空港にも攻撃を加えていない。狙うは徹底して敵軍事力。一般市民への被害は皆無。實に人道的戰爭なり。
同二十時、第八巡洋艦隊が夜間砲撃を敢行。もとより夜戰は、我が軍の十八番。さらに砲臺五、守備隊四が業火に消える。續く二十三時、第三航空艦隊が決死の上陸作戰を敢行。勇猛なる陸戰隊がついにハワイ司令部に突入。ハワイ基地は陷落した。
これにより、もはや米國は太平洋への據點を完全に喪失。米本土攻撃の恐怖に脅えるばかりなり。

なお、第二次眞珠灣攻撃に參加した連合艦隊の陣容は次の通り。(旗艦名は太字)
第二艦隊 司令官 空母 戰艦 重巡 輕巡 驅逐艦
第一戰隊 高須四郎
大和、長門、扶桑、山城

第二戰隊 志摩清英




綾波、他七
第三戰隊 栗田健男


熊野、鈴谷
第四戰隊 近藤信竹 鳳翔(九九艦爆22)
瑞鳳(零戰二一30)
金剛、比叡

第三艦隊 司令官 空母 戰艦 重巡 輕巡 驅逐艦
第一戰隊 原忠一 翔鶴(零戰二一84)、瑞鶴(九九44・九七40)、春日丸(九九艦爆27)、雲鷹(零戰二一27)
古鷹、足柄

第二戰隊 井上成美

青葉、加古、衣笠、羽黒
第三戰隊 小澤治三郎


鬼怒、他二
第四戰隊 古賀峯一 隼鷹(九七艦攻53)、龍驤(零戰二一48)


第六艦隊 司令官 空母 戰艦 重巡 輕巡 驅逐艦
第一戰隊 南雲忠一 赤城(九九艦爆91)、加賀(九七艦攻90)、飛龍(零戰二一73)、蒼龍(零戰二一73)
最上、三隅
第二戰隊 伊勢整一
伊勢、陸奧、日向 妙高、愛宕
第三戰隊 田中頼三



陽炎、他七
第四戰隊 山口多門




五月雨、他七
第八艦隊 司令官 空母 戰艦 重巡 輕巡 驅逐艦
第一戰隊 阿部弘毅

那智、高尾、摩耶、鳥海
第二戰隊 三川軍一


多摩、他一
第三戰隊 大森仙太郎


阿武隈
第四戰隊







[駐ハワイ情報部酒粕大尉發二十八日・祕匿電・軍令部以外ノ閲覽ヲ禁ズ]
『ツ號作戰』見事遂行セリ。本作戰ノ成功ハ偏ニ戰力ノ集中ニアリ。我ガ連合艦隊ノ波状攻撃ニヨリ、米國ハ補給ニヨル戰力補強ガデキズ、徒ニ消耗スルバカリガ敗因ナリ。マタ戰力集中攻撃ニヨリ、敵空撃ノ脅威モ大イニ輕減可能デアルコト忘レルベカラズ。空撃ハ一日一度、夜間ハ不能。從イテ直掩零戰隊ノ集中運用ヲ伴ウ積極防御戰法デコレヲシノゲバ、後ハ恐ルルニ足ラズ。モッテ我ガ軍ノ教訓トモスベシ。
ナオ第二砲撃艦隊ハ本作戰ニツイニ參加デキズ。コレハ同艦隊主力ノ戰艦群ノ航行速度低速ノ故。現在建造中ノ新設計艦ニヨル高速艦隊ノ就役ガ待タルル。
マタ今後米太平洋戰力ハはわい奪還ニ集中サレルコトガ豫想サレル。同基地ノ戰力増強コソ急務ナリ。


昭和十七年八月三十日
ハワイ防衞戰にて
帝國海軍完全勝利!

【ハワイ發二十九日】ハワイ基地は、二十九日二時より六時まで、四艦隊からなる大規模な米ハワイ奪還部隊の波状攻撃を斷續的に受けた。米國は早くもハワイ逆上陸作戰を展開した形だが、我が連合艦隊は同部隊の攻撃のすべてを果敢に阻止。逆に痛撃を加え、撃退した。
二十九日二時、先陣を切ってきたのは、戰艦ペンシルバニアを主力とする米第七艦隊。灣内に停泊中の我が第六航空基幹艦隊が砲撃にてこれと應戰。敵の決死の攻撃さすがにすさまじい。重巡羽黒、驅逐艦卷雲、萩風、春雨、最後まで空母の盾の任を果たし、英靈となる。しかし、敵の損失はそれ以上。戰艦ペンシルバニア他、驅逐艦十二隻が海の藻くずと化した。續く同五時、米第七艦隊は主力を失いながらも眞珠灣に突入。再度ハワイ基地への強襲上陸作戰を試みるも、驅逐艦一隻、輸送船四隻を失い、ついに敗走した。さらに同時刻、哨戒中の我が第八巡洋艦隊が潛水艦九隻からなる米第三艦隊を發見し、これを爆雷で痛撃、二隻を仕留める。しかし、潛水艦九隻からなる米第五艦隊が、この間隙を衝いて、眞珠灣に潛入。輕巡天龍、名取、惜しくも散る。敵の攻撃はまだ續く。同六時、我が第二砲撃艦隊に向け、潛水艦十隻からなる米第四艦隊が一齊雷撃。しかし、南雲忠一中將、これをよく囘避。敵逆上陸作戰はついに頓挫した。同日十四時には、米第三艦隊追撃中の第八巡洋艦隊がこれを捕捉し、潛水艦一隻を撃破する。米殘存艦艇は、米本土西海岸に撤退した模樣。


[駐ハワイ情報部酒粕大尉發二十九日・祕匿電・軍令部以外ノ閲覽ヲ禁ズ]
先ノみっどうぇい海戰及ビそろもん海戰ニヨリ、モハヤ米國ニ艦船ナシ。今次はわい海戰ノ敵主力ガ潛水艦デアッタコトカラモ明ラカナリ。はわい方面戰力ニオイテハ、對潛能力ノ向上ガ當面ノ課題ナリ。タダシ米國ノ工業力侮リ難シ。西海岸潛入中ノ情報部員カラハ、巨大空母陸續建造中ノ報モアリ。今次作戰參加艦艇ノ修理ヲ急ギ、早急ニ豪州方面ノ制壓ニ向カウベシ。幸イニシテ當地ノ港灣設備ハ無傷ナリ。短時日ニシテ作戰行動可能ニナルモノト思ワレル。タダシ艦隊再編成ノ要アリ。マタはわい基地戰力ノサラナル充實ヲ最優先スベシ。


昭和十七年八月三十日
樞軸同盟益々堅固に
【東京發三十日】盟邦獨逸第三帝國より親善技官が來日した。米英の對潛哨戒網を勇猛に潛り拔け、はるばる横須賀基地に來航したUボートにより、新式の情報技術が供與された。


昭和十七年九月十六日
對空戰用必殺兵器完成
【東京發十六日】海軍横須賀工廠は十六日、新型の對空彈・三式彈の開發に成功したと發表した。これは艦船用の大口徑散彈で、より堅固なる對空防御を實現するものとして期待されている。同彈は、さっそく作戰行動中の各艦艇に配備される豫定。


昭和十七年九月二十日
ハワイ方面完全制壓
【ハワイ發十九日】ハワイ基地および第八巡洋艦隊は、當地時刻十九時、ジョンストン基地の占領に成功した。同基地への攻撃は今月初旬よりハワイ航空隊が行っていたもの。これにより、ハワイ方面の制壓は完全に完了した。


昭和十七年九月二十七日
連合艦隊再編完了
【ハワイ發二十六日】當地での連合艦隊の修理が完了した。あわせて呉より來航した豫備艦隊が各艦隊に補充されるとともに、戰局の推移に應じる形での艦隊再編成が行われた。また、艦隊名も新たに命名し直された。これにより、いよいよ新作戰が發動される模樣。


[駐ハワイ情報部酒粕大尉發二十六日・祕匿電・軍令部以外ノ閲覽ヲ禁ズ]
連合艦隊を以下の通り再編成した。
第二航空基幹艦隊:正規空母四、輕空母二、戰艦九、重巡四ガ主軸。空撃ト砲撃ノ兩方ガ可能ナ主力艦隊。豪州方面ノ基地制壓ト艦隊決戰ニ運用スル豫定。
第三航空艦隊:正規空母三、輕空母五、重巡四ガ主軸。空撃ヲ主トシ、豫想サレル米はわい奪還部隊ノ迎撃ト、米西海岸強襲ニ運用スル豫定。
第四巡洋艦隊:重巡五ガ主軸。砲撃ヲ主トシ、第二航空基幹艦隊ノ支援ニ充テル。
第五驅逐艦隊:驅逐艦三十二隻。當面はわい基地周邊ニテ、對潛作戰ニ充テル。
ナオ編成ノ詳細ハ別表ヲ參照サレタイ。

別表(昭和十七年九月二十六日現在)
第二艦隊 司令官 空母 戰艦 重巡 輕巡 驅逐艦
第一戰隊 南雲忠一 赤城(九九艦爆91)、加賀(九七艦攻90)、飛龍(零戰二一73)、蒼龍(零戰二一73)
最上、三隅
第二戰隊 高須四郎

大和、長門、扶桑、山城

第三戰隊 栗田健男

伊勢、陸奧、日向 妙高、愛宕
第四戰隊 山口多門 鳳翔(九九艦爆22)
瑞鳳(零戰二一30)
金剛、比叡

第三艦隊 司令官 空母 戰艦 重巡 輕巡 驅逐艦
第一戰隊 原忠一 翔鶴(零戰二一84)、瑞鶴(九九44・九七40)、春日丸(九九艦爆27)、雲鷹(零戰二一27)


第二戰隊 井上成美

青葉、衣笠
第三戰隊 大森仙太郎


吾賀野、他二
第四戰隊 古賀峯一 隼鷹(九七艦攻53)、沖鷹、龍驤(零戰二一48)、龍鳳
鈴谷、加古
第四艦隊 司令官 空母 戰艦 重巡 輕巡 驅逐艦
第一戰隊 橋本信太郎

那智、高尾、摩耶、鳥海
第二戰隊 三川軍一


多摩、他一
第三戰隊 西村啓藏

熊野
第四戰隊





第五艦隊 司令官 空母 戰艦 重巡 輕巡 驅逐艦
第一戰隊 志摩清英



綾波、他七
第二戰隊 伊藤清一



朝霧、他七
第三戰隊 田中頼三



陽炎、他七
第四戰隊 小澤治三郎



松風、他七


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