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防戦、防戦、また防戦 同盟国であるニホンからの応援のメッセージを受け、4月5日、ついにわが軍は最終マップに突入した。 首都上に高射砲、東部の2都市にヤクトティーガー、南部の森と西部の都市にパンターII、さらに北西都市に173ミリ砲、そして2つの空港に前のマップから加わったHe162、港に戦艦を配備し、戦端が開かれた。 部隊配置後、すぐさまT34/85とJS−IImを主力とするベロロシアFtがオーデル川から侵入。迎え撃つヤクトティーガーはさすがに防衛戦では強力で、攻め込んでくるT34を次々に一撃で撃破。しかし、続くJS−IImに対しては完全優位とは言い難く、若干の損害を出す。さらに戦闘爆撃機が続くが、爆撃にもよく耐え、なんとかオーデル川からの侵攻は食い止めている。また、戦闘機は何部隊もが空港に飛来し、He162に波状攻撃を繰り返すが、He162はこれをほとんど損害もなく、迎撃。すばらしい働きを見せた。次のターンで、野砲と戦艦の艦砲射撃により、オーデル川東岸の森に配備されたベロロシアFtの152ミリ砲叩きに成功。当面の脅威は去ったものの、すでにベルリンはほとんど包囲されているに等しい状態に陥っている。東からの侵攻はなんとか食い止めているものの、とても西部、南部の戦線にまで手を伸ばせる状況ではない。B−17はわがもの顔に侵入し、都市を次々空爆。連合軍の占領部隊も続々と、わが方の都市を制圧している。時間は刻々と過ぎていくが、ベルリン周辺のわが部隊は、ほとんど反攻に出られない。わずかにパンターIIが機動力を活かしてライプチヒとハノーバーにたどり着いたものの、西から侵入する米軍と英軍航空機により、瀕死の状態に陥っている。 やや優位に立っている空軍力を活かすため、戦闘機はベルリン周辺での積極的防空戦闘は行わず、領土内に点在する各空港に向けて発進。各地で果敢に敵航空機と戦うも、怒涛のような連合軍陸上部隊の進撃の前には焼石に水。開戦わずか3日後の4月7日には、ブダペスト方面から北上してきたウクライナFtもベルリンに迫り、ついに総司令部はベルリンを撤退、コペンハーゲンに移ってしまい、反攻などさらに遠いものになってしまった。 現在、4月10日。西部戦線はエッセン、ケルン周辺が空爆により廃墟と化し、米英軍陸上部隊はハノーバー、ライプチヒを包囲。イタリア方面はミラノがとうに占領され、ミュンヘンにまで迫られている。ウィーンはすでにウクライナFtの手に落ち、プラハが陥落する日も近い。かろうじてユトランド半島は無傷だが、まさに四面楚歌である。 こうした状況の中、ユトランド半島の西部に、最終兵器を搭載したMe264を密かに待機させることにした。もちろんこれは総統の耳にさえ入っていない……。
反撃作戦開始 4月11日。ようやくベルリンに対する敵の集中攻撃の手は弱まった。特に、ベロロシアFtはついにオーデル川を越えることなくその初期戦力のかなりを消耗した。しかし、新たにベルリン南部から渡河してきた後方部隊が、ブダペストからウィーンを抜いて進撃してくるウクライナFtと合流しはじめている。 西部戦線は、英米地上軍にブレーメン近郊まで攻め込まれるが、パンターIIと航空部隊の連携でなんとか食い止めつつ、かつ敵戦力の消耗に成功している。 また、かろうじて局地的な制空権を確保している南部では、敵占領部隊と重爆撃機を最優先目標として航空部隊が果敢に飛び回り、ここでもかなりの損害を米英軍に与えることに成功している。 ここまではなんとか空軍の活躍で連合軍戦力の消耗に成功したものの、敵の対空部隊の侵入により状況が悪化しはじめた。対航空機戦ではほとんど圧倒的な強さを誇るわがMe262A1とHe162だが、大量の対空戦車による集中攻撃のため、徐々に損害が大きくなりはじめたのだ。 ここにおいて、ドイツ国内に侵入した英米軍の退路を断ち、かつ新たな地上軍の侵入を阻止するため、ライン川にかかるすべての橋の破壊作戦を発動。損害は覚悟の上で護衛なしの爆撃機を向かわせ、合わせてV−1ロケットの生産をはじめた。また、これと連動して国内の英米軍戦力を駆逐するため、温存してあったティーガーIIを主力とする機甲部隊をユトランド半島から南下させはじめた。さらにオーデル川河口でベロロシアFtに対して艦砲射撃を行っていた戦艦にライン川への移動を命じた。反撃の第一歩である。 現在、4月14日。ベルリンの南には合流したウクライナFtとベロロシアFtの大部隊が進撃中。ソビエト軍の、この第2次攻勢に耐え、かつ迅速にライン川に架かる橋を爆撃できるかに、ドイツ防衛の成否がかかっている。
ついに新型爆弾を投下 4月の半ばからはじめた反攻作戦は、ラインの橋落し作戦の進捗とユトランド半島からの機甲部隊の戦線到着により、徐々に成果を見せはじめた。 ほぼライン川沿いに南下する機甲部隊が、増援の見込みのなくなった米英軍地上部隊を駆逐、ハノーバー、フランクフルトと順調に進撃する。一方、ベルリン守備隊もオーデル川にかかる橋の爆破に成功してからは、ようやく反攻に転じることができ、こちらもオーデル川に沿って南下を開始した。 しかし、敵の航空機による攻勢は衰えず、特にウクライナFtと米軍は豊富な軍事費にものを言わせ、次々に戦闘機を生産。切れ目のない攻撃を、南部の各空港を死守するわが空軍に対して続ける。性能的には優位に立っているものの、物量による波状攻撃の前にさしものHe162やMe262A1も次々に撃墜され、消耗が目立ちはじめる。特に、ソビエト軍と対峙するオーデル川南部の橋付近の空港を守備する部隊の被害が甚大で、空港周囲をYak9B戦闘機とZSU−37対空戦車に常に包囲され、これまでの激戦でエース部隊にまでなっていたHe162の1部隊がついに全滅。一方、西部戦線では爆撃機や輸送機も、侵入するSPitXIVやマスンタグHに襲いかかられ、運用に支障が出はじめた。こうして航空機の損害が無視できないほど大きくなりはじめた頃から、軍事費も見る間に消耗し、ついに4月23日、軍事費が底をついた。加えて、戦線が伸びきった地上部隊も、弾薬や燃料の不足が目立つようになる。 ここにおいて、ついに新型爆弾の投入を決断。同様の兵器をすでに開発ずみとの情報を得ていたことから、米軍に対する使用を決定した。 Me264爆撃機をライン川近くの空港に戻し、最優先で機数を補充。2部隊とも橋落しのため、通常爆弾装備となっていたが、このうち補充後も4機しか機数の揃わなかった部隊を核爆装。オーデル川での作戦に参加していたため、被害のなかったもう一つの部隊はB爆弾と燃料を補充し、新型爆弾投下後の首都空爆に備えた。 こうして4月26日、2部隊の爆撃部隊がフランクフルトから護衛なしで飛び立っていった。幸い天候は晴。目標は、米軍首都の北東3ヘクスの地点。目標地点に到達した第一次爆撃部隊が新型爆弾を投入。投下後、一呼吸おいて、マップから地上兵器が次々と消失し、建造物が破壊されていく。被害はパリにまでおよんだ。続いて、第二次爆撃隊が首都を空爆。すべての米軍ユニットがマップ上から消え去った。新型爆弾の威力はさすがにすさまじく、戦慄さえ覚えるほどだった。現在、ミュンヘン−プラハ−オーデル川南部の橋のラインにまで前線を拡大したが、拠点確保が遅れぎみで、やや突出させすぎた感もある。
ベルギー壊滅 少ない軍事費と物資をやり繰りしながら、なんとか前線を押すこと一週間。ミュンヘンを奪還し、オーストリア西部への進撃を続ける部隊はようやくインスブルクを制圧。イタリアに駐屯する英軍15thAGの北上を食い止める拠点を確保した。これにより部隊の一部がウィーンへの進撃を開始。一方、ベルリンから南下していった部隊もようやくオーストリア領内へ侵入し、ウィーンを北と西から包囲する形になり、これの制圧に成功。ようやくウクライナFtの主力が集結しているブダペスト奪還の体制が整いつつある。しかし、この間にベロロシアFtも再び勢力をもり返し、わが軍のポーランド侵入を徹底阻止している。東にポーランドへ侵入する経路は限られているため、ブダペスト制圧後ハンガリー国内を通り、大きく南回りでポーランドへ進撃することを決定した。このため、オーデル川上流の渡河地点には対空高射砲とヤクトティーガーを、またチェコからの侵入を牽制するため、ウィーンにも若干の守備隊をおき、残る全軍にブダペスト進撃を指示した。 その一方で、後方の愁いをなくすため、5月3日、アントワープに新型爆弾を投下。ベルギーは焦土と化したが、限られた戦力で最大の効果を上げるには、新型爆弾に頼る他はない。続いて空爆作戦を実施し、大陸から英軍21stAGの拠点を駆逐した。ライン川に入って米軍の攻撃にあたっていた艦船は、米軍せん滅決定後すぐに北海への北上を開始しており、対21stAG作戦に参加した。このため、ロンドンは艦砲射撃と通常の空爆で落せるメドがたったので、イギリス本土への新型爆弾投下は中止。Me264の一部隊は新型爆弾爆弾補充後ただちに南下し、イタリアに拠点をもつ英軍15thAG攻撃に向かった。 現在、5月5日。すでに期限は20日を切った。ようやく軍事費は上向きになってきたものの、まだ損害を受けた航空機をすべて補充できるほどの余裕はない。加えて、東部戦線は今の状況では果てしなく広く感じられる。
終戦 期限まであと10日となった5月14日、英軍15thAGの第二首都となっていたミラノを輸送機から降下した親衛隊が占領。同時に、ローマの北東を新型爆弾で攻撃し、続いて首都ローマを空爆、英軍15thAGを無力化した。 続いて翌日、ブダペストの占領に成功。あわせて戦闘機の機銃掃射で全パルチザンをせん滅。これで残りはソ連軍だけとなり、戦略目標もベロロシアFtはワルシャワ、ブレスト、ケーニヒスベルクの3首都が残っているものの、ウクライナFtはリボフのみ。 幸い、ブレストとリボフは近接しており、一度の新型爆弾攻撃で破壊可能である。すでに数日前に重爆撃機をもう一部隊生産し、戦線に呼び寄せ、通常空爆に備えている。また、イギリス本土攻撃にあたっていた海軍部隊は、一路北海を東進し、ケーニヒスベルクを目指している。 一方、ブダペストを落した機甲部隊はワルシャワへの北上を開始したが、この援軍の到着を待つまでもなく、オーデル川上流でベロロシアFtと激戦を繰り返していた部隊は、ユーゴから引き上げてきた戦闘機部隊の支援を受け、ワルシャワの占領に成功した。 こうして5月19日、Me264はビスラ川の東の支流源付近に、新型爆弾を投下。さらに2部隊の重爆撃機がブレスト、リボフそれぞれを空爆。さらに通常爆装のMe264が残る戦略目標であるケーニヒスベルク目指して北上した。 そして5月21日。 海軍の艦砲射撃で首都を猛爆し、守備隊を全滅した後、Me264が上空に侵入。幸い、都市耐久度は100程度。一度の爆撃でこれを破壊。ケースホワイトで始まった長い長い戦闘に終止符を打った。攻略期限のわずか3日前であった。
(91/7/18 〜91/12/24)
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