大技林正伝「基本編」


基本的な戦術や戦略に関する技の数々です。


快進撃の必須作戦「百年戦争」
引き分け時にリトライになるマップがある。そのマップで何度もわざと引き分け続けることにより、進化した兵器で武装し、百戦錬磨の経験値を備えた部隊に育て上げることができる。これを「百年戦争」作戦という(らしい)(笑)。
たとえば、「軍事演習」は演習開始が1936年、次のポーランド戦開始が1939年。したがって、36回まで「軍事演習」を繰り返しても、開戦時期は遅れません。この場合、ポーランド戦初期から工兵小隊、38(t)A型、sdkfz232が使えることになります。
「百年戦争」可能なマップには、「軍事演習」のほかに、「ヴェーゼル演習作戦」、「東方の友人」などがあります。ただし、兵器の進化は時限設定されているので、相手も強力な兵器を繰り出すことがあることをお忘れなく。

電撃戦の基本戦術?「バナナ進路」
談話室でのにょろぞさん(現Learさん)とBf109(かとう)さんの話からすると、CPUの攻め方って、どうもつねに最短コースをとってくるらしい。するってぇと、逆にこちらが迂回戦術をとれば、敵に遭遇しないで進撃できるってことになるわけで…。
この道の大家であるBf109(かとう)さんは、次のようにおっしゃってますし。「敵が攻めてくるのっていつも最短距離なので、こちらがバナナ進路から進攻すると敵首都まで敵軍に全然遭遇しないのがちょっと寂しすぎて…。(涙)」

BoBはこれでしのげ!「RAFホイホイ」
Learさん考案の対航空機戦術。バトル・オブ・ブリテン等で絶大な戦果を収めた模様です。
基本は、前線の目立つところに『餌』を配置し、2〜3ヘックス隣に対空車両を大量配備。餌に食いついてきたRAFを自動防空支援のシステムを利用して叩き落とすというものです。
ただし、作戦開始直後は対空車輌の経験値がゼロのため、なかなかは敵が減らないとのこと。対空自走機関砲の経験がある程度伸びるまでは我慢が必要というわけですね。ただ、腐るほど敵が来るので使えるようになるのにそんなに時間はかからないとのことです。
んで、その効果のほどは「いや〜、面白いように落ちていきます。『孤高の王国』で経験レベルBまであった奴はぱしぱし落としまくってます。試用の結果、餌で一番効率が良さそうなのが補給馬車でした。Sdkfz10/4は弾数14もあるのにあっと言う間に撃ち尽くすので補給馬車で補給しつつこいつを餌との兼任でユニット数の増加を抑えています。ポーランド戦ではボフォース40mm機関砲にずいぶんいじめられましたがこりゃやめられません。Bf109は消耗戦に突入。補充は燃料・弾薬切れによるやもうえない補給時のみで後は直接戦場で新規生産ユニットとの合流で補充させています。機種を揃えておかないとこの手は使えないのでBf109-E1,E4/Bは北方からの渡洋攻撃の防衛用に北側に配備。ほとんどのBf109-E4はドーバー海峡最狭部周辺空域で迎撃戦の最中。経験値MAXのSdkfz8が10機編隊のスピットファイヤーを1撃で潰してくれるので重宝してます」

燃料切れで墜落します、を防ぐ「仮設空港」
AWWにどっぷりはまってるとつい忘れがちな航空機の燃料切れ。それでなくとも多用しがちな航空機ですから、空港の少ないマップではその確保も頭の痛い問題です。
オンラインヘルプには書いてありますが、実は航空機には空港以外の地形でも補給ができます。補給可能な地形は、空港(中立でも敵国でもOK)、凍結湖、アウトバーン。ここに航空機を降ろし、補給ユニットを横付けしとけばいいわけですね。これでガス欠&墜落という痛ましい事故も防げますね。ただし、補充は不可のようです。
これまた、しろうさんによれば「仮設空港は、MD版でも使えた技です。自分はよくグライダーに補給車を乗せて敵空港の横に降ろし、すぐに空港として使うことで、とんでもなく遠方の空港を迂回利用していました。敵の移動先首都を先にたたく際には有効です。ただし、航空機の補給コストは高いのであっという間に補給物資が底をつき、補給を受けた航空機の弾薬かゼロになってしまう事がある(全弾薬を補給物資に戻した後、燃料から補給されるため。)ので、いずれにせよ早急な占領が必要です。艦艇の補給コストは更に高いので、補給物資は一発でぶっ飛びます」とのこと。
ちなみに、艦艇の場合は、港、大河、湖、砂丘、浅瀬、浅海、海がOKで、浅瀬や流氷海はダメです。

ADシリーズの補給の王道「無限補給」
MD版ADには補給ユニットを高速進化させる技がありましたけど、AD98にも継承されてました。力野さんが報告してくれたんですけど、今回も行動終了しない限り、補給ユニットからの補給は何度でも可能です。また、これを利用して補給ユニットを促成進化させることも可能です。
以下は、力野さんの解説。
「行動終了になっていない補給車が都市の上にある場合、
1) 補給車から隣接ユニットに補給(補給車の補給物資が空になる)
2) 補給車自身に補給
3) 1)へもどる というパターンを繰り返せば、
隣接ユニットをすべて補給MAX状態にできます。
都市と空港が隣接している箇所で、この技は非常に使えます。
都市を最優先で占領して補給車を置けば、
空港は仮設状態でもほとんどかまわないというわけです。
(もちろん補充はできませんが)
当然、艦船にたいしてもこの技が使えます。
弾切れをおこした戦艦を補給MAXにするのは、
1)〜3)を相当やらないとだめですが、
補給車の経験値も着々とあがっていく
(1回の補給で3ポイントあがるみたいです)ので一石二鳥です。
(ウィーゼルの段階で、このことに気づいていれば...)
なお、全補給コマンドを実行すれば、1)〜3)の手順を2回行ってくれるので、
少しは手間を省くことができます」
また、英 貴也さんによれば、応用次第で、「2ターンで補給馬車をマウルティアにすることも可能」だとのこと。
「アウトバーン,中立,敵国の空港であっても補給ユニットを隣接させれば
航空機に補給が出きる事はご存知の事ですが、その際に自国の都市が隣に
あればそこへ補給ユニットを置きます。次に、爆弾、増槽装備の航空機を
補給ユニットに隣接したアウトバーン,中立,敵国の空港に配置し、
補給→投棄→補給→…と延々と続けるだけです。
補給ユニットの物資が尽きても、都市上の補給ユニットは(行動終了してな
い限り)何度も補給出来るのであっという間に経験値が250になり進化で
きます」 


ガス欠回避の最終手段?「空中給油」
これまたしろうさんが書いてましたが、実は私も多用してました。合流先部隊に空きと燃料のあることが条件ですが、墜ちそうな部隊を合流させてしまうと、ある程度延命できます。もちろん、合流先部隊もガス欠寸前だと、ぜんぜんダメな感じの作戦です。これは航空機だけでなく、地上部隊にも有効です(艦船はもちろん不可なり)。

奴らにもガス欠の恐怖を「集団ガス欠戦術」
しろうさんが「バトル・オブ・ブリテン」でとった戦術ですが、敵の戦闘機集団をこちらの戦闘機集団で包囲し、燃料切れで落とすものです。こちらのローテーションはしっかり行わないと、ヤブヘビですんで御用心。

ボディブローは地獄の苦しみ「経営破綻作戦」
これもしろうさんが「バトル・オブ・ブリテン」でとった戦術。要するに「敵の爆撃機にわざと止めを刺さず、補充で軍事費を削らせる」作戦です。爆撃機や艦船など、値の張る兵器相手に実行すると、どのマップでも有効のような気がします。

簀巻きにして大川にでも叩っこんじまえぃ「瞬間解凍作戦」
誰ですか、こんな卑怯な作戦を思い付いたのは? 先生は目をつぶってますから、正直に手を挙げなさい。あ、先生が目つぶってたら、わからんか(ベタすぎっすか? ま、お約束ってことで(笑))。
これは「凍った水上地形上のユニットは氷が溶けると沈む」を利用したもので、自軍ターン時に天候をOFFにすることで実行できます。こちらの損害は皆無。条件さえ整えば、まさに無敵ですなぁ。

逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ「遷都コントロール」
ADのシステムで嫌なものの一つが、生産首都の遷都じゃないでしょか。消耗しつつも前線をジリジリ押し、ようやく手が届くと思ったら「**軍は+++に遷都しました」の非情なメッセージ……。
ところでこの遷都、きちんと確率計算がされています。その方程式は、
(首都から5ヘクス以内の敵部隊数−5)×10パーセント
てことは、5ヘクス以内に5部隊しかいなければ、遷都されないってことですね。
こいつをきちんと頭に入れて、しっかり後方制圧を済ませましょう。

無傷で百年戦争を生き抜く「いかさま戦争」
連合艦隊司令長官さんが、百年戦争遂行中に立案した作戦。以下はその原文です。
「1937年も7月を過ぎると、錬成すべき部隊は
なくなってしまいますよね。しかも次の新兵器登場は、
最も早く登場する軽戦車(2号戦車D/E型)でも38年5月
までかかります。(新型装甲車欲しさに41年3月まで
やり続ける人なんているんでしょうかねぇ?)
しかもいちいち部隊を敵と戦わせていたんでは、
戦闘を最小限にしたとしても、せっかくの
経験値MAXの部隊が損耗する可能性もありますよね。

そこで有効なのが名付けて「いかさま戦争」!
部隊同士の戦闘と部隊の損耗を防ぐには、
敵が攻めてこないような布陣をすればいいわけです。
手順は至って簡単。戦闘が始まったら、即座に
マップ中央にある中立都市を占領し
その右側にある森林付近、上の方から順に
    (12,6)−弾痕
    (11,6)−森林
    (11,7)−森林
    (11,8)−森林
    (11,9)−弾痕
の位置に部隊を配置すればいいわけです。
こうすると敵は絶対に攻撃を掛けてこなくなります。
ただし、自軍部隊の経験値が高くないと逆に敵が攻めてきて、
部隊が壊滅してしまうのでご注意あれ。
もし5ユニット以上で作戦を行う場合(実際に戦うのは
はじめの数ターンだけですのでそんなに多くの部隊が
必要だとは思えませんが)は、これら5つの座標に
部隊を配置し、それより後方に残りのユニットを配置
すればよいわけです。なお、この作戦は4ユニットだけでも
可能です。この場合は(12,6)以外の4つにユニットを配置
すればいいのです。
それとこの作戦を行う場合にはちょいと「技」があって、
1ターン目に補給地と都市に移動力が5以上の部隊を配置し
2ターン目に自軍首都の右側にある森林の切れ目    
    (7,6) −平地
    (7,10) −平地
に自軍部隊を置いておくと、敵の歩兵が自軍の部隊に隣接、
待ち伏せ攻撃を受けるので、敵を早く消し去るのに役に立ちます。

ちなみに結果ですが、敵は首都の周囲のヘックスに部隊を
生産した後は軍事的行動は何もしなくなり、もちろん自軍も
軍事的行動をしないわけですから、ひたすら「フェイズ終了」
ボタンを押しまくる日々となります。こういうときに
「XX年XX月XX日 ***軍+++を占領す」
とか言ったメッセージが非常にジャマに感じられます。(-_-メ)

ちなみに「いかさま戦争」とは、独が英・仏に宣戦布告しながら
独軍と英・仏軍両軍との間で、数ヶ月間、全く衝突がない状態が
続いたことから、仏将兵がこう呼んだそうです。 」


確実に天候を変える「気象コントロール」
連合艦隊司令長官さんが、天候オン・オフに関する小技を報告してくれました。以下はその原文です。
「天候の件についてですが、私はかなり鬼畜なことをしています。
ブラウ作戦や、シュトラーフゲリヒト作戦などは
遊軍の援護が欠かせません。
そこで、自分フェイズの天候をoffにするだけでなく、
遊軍のフェイズの天候もoffにする事があります。
ここはCPU操作時でもいじれるはずです。
天候をoffにして、万が一変わらなかった場合は、
次のフェイズには必ず変わっています。
また、早急に天候をoffにしたい場合には、
ツールバーのビューマップ切り替えボタンを1度押すと、天候が変わります。
もちろんもう一度押して天候が元に戻ることもありません。
そして、自軍に都合が悪くなったら同様にして、天候をonにできます。
ロシア戦線でこれを使うと、
おもしろいようにKV-1や、T-34が川に落ちていきます。」

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