「はれ？何故にＢ軍集団？シェリーフェンの時はＡ軍集団なのに？」といった些末な話はさておき。ここでのキーワードは「だらだらのすすめ」です。
　初っ端、英仏連合軍が攻勢をかけてきますので、空軍の方はBf109Eを多めに生産・配備して対処します。ここで「多めに」というのには、うかうかしていると友軍に空港を占拠されてしまうため、「居座られる前に居座れ」という意味もあります。その一方で空挺部隊を編成し、英海外派遣軍に対して降下作戦を仕掛けます。順番としてはシェルブール　→　ルアーヴルが正しいのでしょうが、実はルアーヴルの方も案外手薄な上にハリケーンの１部隊もまともに生産できない程の赤貧状態ですので、余力があれば同時攻略も可能です。
　一方、陸軍は何をすべきかというと・・・だ〜らだ〜らします。そもそも、場所的に英仏の兵力が集中している上に、ちょうど生産首都の前面にあたるので、無理攻めをするとどうしても損害が大きくなってしまいます。その上、この段階で無理をしたところで、後でボルドーに遷都されて青くなるのが関の山です。よって、英海外派遣軍が降伏するまで、攻め込まれない程度にのらりくらりと対処していれば十分です。幸い、Ａ軍集団がこちらの分まで頑張って（やられて）くれるので、安心して（？）だ〜らだ〜ら出来ます。
　英海外派遣軍が降伏した後も、それほど急ぐ必要はありません。前作と違ってターン数に余裕がありますし、どのみち夜が長かったり雪が降ったりでどうしても進撃速度が鈍ります。40ターンまでにトゥール前面にたどり着ければ御の字といったところでしょうか。
　しかし、空挺部隊は陸軍のだらだらにつきあっていてはいけません。カン〜ヴァンヌ〜ナントと拠点を確保しつつ、一刻も早くボルドーを目指します。ボルドーに居座っている駆逐艦への対策も兼ねて、爆撃機を２部隊ほど同行させてやると良いでしょう（魚雷搭載型ならなお良し）。ボルドーさえ押さえてしまえば、後はトゥールの敵部隊をじっくり料理してやるだけです。
　アルプス軍が参戦してくるのは残り10ターンになってからですので、大勝利だけを考えるなら全く関係ありません。アルプス軍を無理矢理参戦させ、なおかつ大勝利を狙うチャレンジャーな方がいても別に止めはしませんが、成功しても都市数は増えませんのであしからず。

ひたすら前進あるのみのシナリオだが、同時に後方の拠点を先に占領することも忘れてはならない。まず、仏軍の爆撃機・攻撃機が飛んでくるので、戦闘機と高射砲で撃退する。敵空軍の弱体化を確認したら、後方の拠点を占領するための部隊（爆撃機＊１、輸送機＊１、搭載する歩兵＊１。余裕があれば護衛の戦闘爆撃機＊ｎ）を用意する。仏軍が遷都していないならば（そして遷都の可能性がないなら）３部隊、遷都していれば１部隊用意する。遷都していなければ後方の３拠点に一気にとばして占領。遷都していれば（おそらくこうなる。私もそうだった）まず英軍の後方拠点から占領し、その後でボルドーを占領する。その際、周囲の対空砲・駆逐艦は無視する。後は榴弾砲による間接攻撃、攻撃機・急降下爆撃機による支援を用いて力ずくで潰す。その際、急降下爆撃機よりも攻撃機の方が効果的である。攻略法といえる代物ではないが、これで十分大勝利が狙えるはずである。もちろん、十分に鍛えられた歩兵部隊を多く抱えて入ればの話だが。
念のために書いておくが、スペインとスイスは首都のヘクスも含めて進入禁止である。よって、占領は不可能である。
第３５ターンに最後の敵拠点（トゥール）を占領。ここまででアルプス軍、及び伊西部軍の参戦はなかった。大勝利である。

「ベルギーで軍の主力を失ったフランスに、戦いを続ける力は残されていなかった。ボルドーまで占領されたところで休戦条約に調印し、翌年にはペタン将軍を首相とするヴィシー政府が新たに誕生した。だが、イギリスはなおも抵抗を続けているばかりか、ドイツへの資源供給路となっているノルウェーを脅かす姿勢さえ見せていた」

「イギリスの脅迫に屈したノルウェーは、派遣軍の受け入れを表明した。総統は介入を決意し、ナルヴィクに山岳部隊を送り込んだが、逆に包囲されつつある。我が部隊は、友軍を救出せねばならない。 　なお、作戦上必要に迫られたならば、デンマーク主権下の港や空港をも占拠し任務を遂行すべし」